冬になると、温かいリビングから寒い脱衣所に移動するのが憂鬱になりませんか?

「あー、お風呂に入るのが億劫だなぁ」
なんて思ったことがある方も多いはず。そんな悩みを解決してくれるのが、お風呂ヒーターです。
今回は、お風呂ヒーターの選び方からおすすめ商品、気になる電気代まで、詳しく解説していきますね。特に最近話題の「ヒートショック対策」についても触れているので、ご家族の健康を守るためにもぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
お風呂ヒーターって本当に必要?その重要性を知ろう
ヒートショックの恐怖を知っていますか?
まず最初に、なぜお風呂ヒーターが注目されているのかをお話しします。実は、冬場のお風呂場は思っている以上に危険な場所なんです。
ヒートショックという言葉を聞いたことがありますか?これは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担をかけてしまう現象です。具体的には:
- 温かいリビング(20℃)→ 寒い脱衣所(10℃)→ 熱いお風呂(40℃)
イメージ画像
この短時間での10℃以上の温度差が、私たちの体に大きなストレスを与えているんです。血管が急激に収縮したり拡張したりすることで、心筋梗塞や脳卒中、失神などの深刻な症状を引き起こす可能性があります。
特に65歳以上の高齢者や、糖尿病・高血圧をお持ちの方は要注意。でも、若い方でも油断は禁物です。実際、入浴中の事故は年間約19,000件も発生しているんですよ。
お風呂ヒーターがもたらすメリット
そこで登場するのがお風呂ヒーターです。脱衣所や浴室を事前に暖めておくことで:
- ヒートショックのリスク軽減:温度差を少なくすることで、血圧の急激な変動を防げます
- 快適な入浴体験:寒さで震えることなく、リラックスしてお風呂に入れます
- 湯冷め防止:お風呂上がりも暖かい環境で体を拭いたり着替えたりできます
- 家族全員の安心:特に小さなお子さんや高齢者がいるご家庭では、安心感が違います
イメージ画像
お風呂ヒーターの種類を知って、最適な選択をしよう
お風呂ヒーターには大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
壁掛け型:スペース効率重視の方におすすめ
壁掛け型は、その名の通り壁に取り付けるタイプです。
メリット:
- 床に置かないので、狭い脱衣所でもスペースを有効活用できる
- 転倒の心配がなく、安全性が高い
- つまずく危険性がない
デメリット:
- 取り付け工事が必要な場合がある
- 賃貸住宅では設置が難しい場合も
天井埋め込み型:本格派の浴室暖房を求める方に
天井に埋め込むタイプは、最も本格的な暖房システムです。
メリット:
- 見た目がスッキリしてスタイリッシュ
- 暖房だけでなく、乾燥・換気・涼風機能も
- 24時間換気機能付きでカビ対策にも効果的
デメリット:
- 工事費用が高い
- 既存住宅への後付けは大工事になることも
置き型:手軽さを重視する方の強い味方
コンセントに挿すだけで使える、最もお手軽なタイプです。
メリット:
- 工事不要、コンセントがあればすぐ使える
- 価格が比較的安い
- 必要に応じて他の部屋にも移動可能
デメリット:
- 転倒のリスクがある(安全装置付きを選べば安心)
- スペースを占有する
加熱方式で選ぶ:あなたに最適なヒーター方式は?
お風呂ヒーターには、暖める仕組みによっていくつかの種類があります。
セラミックファンヒーター:広範囲をすばやく暖める
特徴: 温風を出して空間全体を暖めるタイプ。脱衣所から浴室まで、広い範囲を一気に暖めたい方におすすめです。
メリット:
- 空間全体を効率よく暖められる
- 比較的価格が安い
- 浴室のドアを開けて脱衣所〜浴室を一気に暖房可能
小型オイルヒーター・ミニパネルヒーター:じんわり暖かく、静音性抜群
特徴: 風を出さずに放射熱で暖めるタイプ。まるで太陽光のように、体の芯から暖めてくれます。
メリット:
- 風が出ないので静か
- 肌が乾燥しにくい
- じんわりと体を暖める心地よさ
遠赤外線グラファイトヒーター:即効性を求める方に
特徴: 電源を入れた瞬間から暖かさを感じられる、即効性が魅力のタイプです。
メリット:
- スイッチオンで即暖房
- 効率的な遠赤外線で体の芯まで暖まる
- 比較的省エネ
気になる電気代:実際のコストを計算してみよう

「お風呂ヒーターって電気代が高そう…」そんな心配をしている方も多いと思います。でも実際に計算してみると、意外とお財布に優しいんですよ。
消費電力別の電気代目安
500Wの場合:
- 1時間あたり:約13.5円
- 10分間使用:約2.3円
1200Wの場合:
- 1時間あたり:約32.4円
- 10分間使用:約5.4円
実際の使用シーンでの計算

お風呂ヒーターは、エアコンのように長時間つけっぱなしにするものではありません。実際の使用時間を考えてみましょう:
**入浴前の準備:**5分間の事前暖房 **脱衣・入浴準備:**3分間 **入浴後の着替え:**5分間
合計13分程度の使用なら、500Wタイプで約3円、1200Wタイプでも約7円程度です。
節約テクニックでさらにお得に
1. 人感センサーを活用
人感センサー付きの機種なら、人がいない時は自動でオフになるので無駄な電気代がかかりません。例えば、山善のDSF-VU12は人がいなくなると1分15秒で自動停止します。
2. タイマー機能の賢い使い方
入浴時間が決まっている方は、タイマー機能で必要な時間だけ運転させましょう。
3. 適切な設定温度
温度センサー付きの機種なら、室温に応じて自動で出力を調整してくれるので、効率的に暖房できます。
イメージ画像
安全機能:家族の安心のために確認したいポイント
お風呂ヒーターを選ぶ際は、暖房性能だけでなく安全機能も重要です。
必須の安全機能

転倒時自動オフ機能: 置き型の場合は必須。万が一倒れてしまっても、自動で電源が切れるので火災のリスクを減らせます。
過熱防止機能: 本体が異常に熱くなった時に自動で電源を切る機能。タオルなどがかぶさってしまった時の事故を防げます。
チャイルドロック機能: 小さなお子さんがいるご家庭では、誤操作を防ぐチャイルドロック機能があると安心です。
表面温度にも注目
特に小さなお子さんがいるご家庭では、運転中の表面温度も確認しましょう。オイルヒーターやパネルヒーターは、電気ストーブほど表面が熱くならないので比較的安全です。
【厳選】おすすめお風呂ヒーター5選
実際に商品を選ぶ際の参考に、特におすすめの商品を5つご紹介します。
1. アイリスオーヤマ ミニオイルヒーター
おすすめ度:★★★★★
コスパ最強の入門機。コンパクトサイズで、置く場所を選びません。500Wの出力で短時間使用に最適、転倒時自動オフ機能付きで安全性も◎。「とりあえずお風呂ヒーターを試してみたい」という方におすすめです。
2. スリーアップ ヒートワイドスリム
おすすめ度:★★★★★
幅広い吹き出し口で、足元からすねまでしっかり暖房。人感センサーで自動オンオフ、リモコン付きで操作も簡単。節電・暖房・パワフル暖房の3モード切り替えで、シーンに応じて使い分けできます。
3. 山善 YAMAZEN 脱衣所温風ヒーター
おすすめ度:★★★★☆
薄型コンパクト設計の壁掛け型。最大1200Wのパワフル暖房に加え、ドライヤー機能も搭載。お風呂上がりにハンズフリーで髪を乾かせるのは便利ですね。
4. 高須産業 SDG-1200GBM
おすすめ度:★★★★☆
防水仕様で浴室内でも使用可能な壁掛け型。1200W/600Wの2段階切り替え、人感センサーとタイマー機能付き。本格的な浴室暖房を求める方におすすめです。
5. エスケイジャパンセールス パネルヒーター SKJ-KT35P
おすすめ度:★★★☆☆
床置き・壁掛け両用の2wayタイプ。320W出力でやさしい暖房、9段階の温度調整が可能。スリムボディで置く場所を選ばないのが魅力です。
設置と使用時の注意点
設置時のポイント
置き型の場合:
- 水がかからない場所に設置
- 周囲に燃えやすいものを置かない
- 転倒しにくい平らな場所を選ぶ
壁掛け型の場合:
- 取り付け工事が必要かどうか事前確認
- 賃貸の場合は大家さんや管理会社への確認も忘れずに
安全な使用方法
濡れた手での操作は厳禁: 感電の危険があるので、手をしっかり拭いてから操作しましょう。
定期的な掃除: ホコリがたまると火災の原因になることも。定期的に掃除して清潔に保ちましょう。
使用後の電源オフ: 人感センサーやタイマー機能がない機種は、使用後必ず電源を切る習慣を。
イメージ画像
まとめ:快適で安全なバスタイムを実現しよう
お風呂ヒーターは、単に寒さをしのぐだけの道具ではありません。ヒートショック対策という健康面でのメリットも大きく、特に高齢者がいるご家庭では導入を強くおすすめします。
選び方のポイントをおさらいすると:
- 設置方法:住環境に合わせて壁掛け・天井埋込・置き型から選択
- 防水性能:設置場所に応じた防水レベルを確認
- 安全機能:転倒時自動オフ、過熱防止機能は必須
- 暖房方式:即効性重視ならセラミック、快適性重視ならオイル・パネル
- 電気代:実使用時間を考慮すれば意外とお財布に優しい
今回ご紹介した商品の中では、
初めての方にはコスパ抜群の「アイリスオーヤマ ミニオイルヒーター」、
機能重視の方には「スリーアップ ヒートワイドスリム」がおすすめです。

寒い冬でも快適にお風呂に入れる環境を整えて、家族みんなで健康的なバスタイムを楽しんでくださいね。お風呂ヒーターがあれば、きっと「お風呂に入るのが楽しみ」に変わりますよ!


